2008年10月22日水曜日

ルールとトーン

人間中心設計特論、第4回です。
今日は佐藤雅彦氏からから始まり彼の手法、最終的には自分のブランディングのような内容まで進みました。
それでは、いつも通り順を追って見ていきましょう。


⑴ 佐藤雅彦

東大文学部を経て電通でCMプランナーとして活躍。その後はジャンルを問わず創作活動を続けつつ、キャリアの中で何度かデザインの方法論を造り出した方でもあります。代表作はCMにバザールでござーる、紅茶ピコー、サントリーモルツ、ドンタコス等。他はポケ単、ピタゴラスイッチ、IQ、だんご三兄弟・・・などなど。

いずれの作品も我々の記憶に強く残っていることからも分かる通り、彼は優れたデザイナーであったと言えると思います。しかし、今回の授業で重要なこととして、彼が度々唱えてきたデザイン方法論が挙げられました。

彼は「ルール」という方法論を用いて、自らが意識、無意識問わず収集してきた好みのデザインの断片から一定の法則を発見し、それらを分かりやすく体系化した上で、自らのデザインに落とし込んできたのです。そして、それによって彼の作品には統一されたオリジナリティが宿りました。

そのルールには、例えば”リップ・シンクロ”(ドンタコスや紅茶ピコーのCMのように、現地で現地人が製品とともに登場し、ドキュメンタリー的な要素を視聴者に与える効果)や、”サウンド・ロゴ”(モルツ、ドンタコス、バザールでござーるに代表されるように、製品名を分かりやすいリズムに乗せて歌い続ける)などがあります。

このように、自分のような学生やともすれば初心者にも容易に理解が出来る、かつ佐藤雅彦氏が経験則から編み出した有効な要素の集合体を「ルール」とここでは呼びます。
しかしそれを用いれば誰にでも、彼が手がけるような素晴らしいCMが作れてしまうのでしょうか??

当然そんな事が起こりえないのは自明の理です。それでは、ルール以外に一体何がそのCM郡を優れたものにしているのでしょうか。ここで、以下のIGをご覧ください。


⑵ルールとトーン

上が、ただ単に「ルール」だけにぶら下がって作品を作った場合だとします。そして、下はその「ルール」に「トーン」という、作者の気持ちを伝えるディテールのような概念を加えた場合。

「デザインの神はディテールに宿る」といいますが、これはまさにその部分を端的に表している一部分だと思います。佐藤雅彦は自らが編み出した「ルール」から作品を創作し、その過程の中で意識、無意識問わず加えるオリジナルテイストがその作品の価値を昇華させているということなのです。

ここで、私たちは2つのことを学びました。一つは、方法論としての「ルール」の存在とその構築方法、可能性。
もう一つは、ルールには左右されず、一人一人が持つことの出来る、自分だけのオリジナリティの存在と、それを作品の中に宿らせてやることの大事さです。これは全て自らで造り出していかなければならないものです。そしてそれは、自分の「好き」なもののイメージを、常時強く持っていることとほぼ同義であるという気がしてなりません。


⑶ 名刺をつくる

以上の流れに伴って、授業の最後にちょっとした演習がありました。それは、「名刺をつくる」というシンプルなもの。手順としては、自分の好きなものを列挙して、その中から共通項を3つ抽出し、それを自分のブランドイメージとして名刺をデザインするというものでした。

僕が好きなものとして挙げた5つの要素は、「星空」、「造形」、「星空」「バイク」「夜景」でした。そしてそのなかの要素をいくつか考えてみると、「美」「変化」「不規則」「動き」「流れ」「緩急」「感性」「感動」といったキーワードが浮かび上がってきます。
 そして、これではあまりにも抽象的すぎるので、綺麗に整理してみると、

1、美に伴う感動
2、予測不可能な変化
3、緩急(メリハリ)

そゆわけで、今日から僕のブランドイメージはこの3つで行きたいと思いますのでよろしく。
名刺だけでなく、何かしらデザインするときに常にこれを意識していきたいと思います。

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